新田 敏之 3th page

デリバリ経営 2026年9月22日

飲食人は、どう成長し、どう生きるのか。現場力・店長・経営・お金・人生をつなぐ完全ガイド

第1章なぜ飲食人の成長は止まりやすいのか 10年働いたことと、10年成長したことは同じではない 週末の夜。注文が重なり、厨房には伝票が並び、ホールから追加の料理を求める声が飛んでくる。 例えば、そんな店に一人のベテランがいるとします。どの料理から手をつけるか、誰をどこへ動かすか、何を先に仕込んでおくか。判断が速く、その人が入ると滞っていた仕事が流れ始める。 営業が終われば、周りから「今日も助かりました」と声をかけられる。本人にも、店を支えたという手応えがあるでしょう。 しかし、その人がこんな質問を受けたらどうでしょうか。 「今の店とは客層も設備も違……

利益・原価管理 2026年9月15日

鳥貴族410円改定をどう読むか|値上げしても選ばれる飲食店の価格設計

鳥貴族が、2026年10月1日から全品均一価格を税込390円から税込410円へ改定すると発表しました。20円の値上げです。割合で見ると、390円に対して約5.1%の改定になります。 このニュースを見て、「大手でも上げるのだから、うちも上げてもいい」と感じる経営者もいると思います。反対に、「鳥貴族ほどの知名度がある店だからできるのであって、個人店が同じように上げたら客離れする」と不安になる人もいるはずです。 RBRとしては、このニュースを単なる値上げニュースで終わらせたくありません。大事なのは、鳥貴族が20円上げたことそのものではなく、「価格を変える理由を、店の価値と運営の持続性にど……

接客・スタッフ教育 2026年9月13日

「67.9歳まで活躍してほしい」を飲食店はどう読むか|長く働ける店を作る、役割と引き継ぎの設計

「この人には、できるだけ長く働いてほしい」。店を支えてくれているスタッフを見て、そう思う経営者は少なくないでしょう。料理の仕上がりを知っている。お客様の様子に気づく。忙しい時間に、どこを助ければいいか判断できる。その存在は、シフト表の一枠では表せません。 しかし、長く働いてほしいという願いを伝えるだけでは、働き続けられる店にはなりません。同じ勤務時間、同じ持ち場、同じ負担を続けることが前提なら、店が頼るほど、その人の選択肢が狭くなる場合もあります。 今回取り上げるのは、帝国データバンクが2026年9月11日に公表した、企業が従業員に期待する活躍年齢の調査です。ニュースの数字を入り口……