飲食店は集客すればするほど儲かるのか?|販促より先に考えるべき「店の受け入れ能力」

Restaurant Business Reform または 飲食店経営改善ブログ

飲食店は集客すればするほど儲かるのか?|販促より先に考えるべき「店の受け入れ能力」
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導入 「検索順位をもっと上げませんか?」と言われて考えたこと

先日、ある大手企業からMEO対策の提案を受けました。

Googleマップなどでお店を検索したときに、より上位に表示されるための対策です。

話を聞いていると、

「『枚方 定食』で検索されたときに、上位3位以内を狙っていきましょう」

という提案がありました。

もちろん、言っていることは分かります。

飲食店にとってGoogle検索やGoogleマップからの流入は、今や無視できない集客経路です。

特にこれから消費環境が厳しくなる可能性を考えれば、お客様が減ってから慌てて販促を始めるより、普段から検索で見つけてもらえる状態を作っておく。

集客支援という立場から考えれば、非常に合理的な提案だと思います。

ただ、話を聞きながら私は少し違うことを考えていました。

「さらにお客様を増やすことが、今の店にとって本当に正解なのか?」

ということです。

集客という言葉だけを見れば、お客様は多いほど良さそうに見えます。

検索順位が上がる。

店を知る人が増える。

来店客数が増える。

そして売上が増える。

ここまでは、とても分かりやすい話です。

しかし、実際の飲食店経営では、その先があります。

お客様が増えたとき、厨房はその注文数を処理できるのか。

料理の提供時間は今まで通り維持できるのか。

ホールスタッフは一組一組のお客様にきちんと対応できるのか。

店内の清掃や片付けは追いつくのか。

そして何より、今まで来てくれていたお客様の満足度を落とさずに、その新しいお客様を受け入れられるのか。

ここまで考えて、初めて「集客」が経営の話になります。

例えば、広告によって一日に20人のお客様を増やせたとします。

数字だけを見れば成功です。

しかし、その20人によってピークタイムの提供が遅れ、スタッフが疲弊し、店内が回らなくなり、口コミ評価まで落ちたとしたらどうでしょう。

短期的には売上が増えても、その集客が店の利益や将来の成長につながったとは簡単には言えません。

飲食店には、それぞれ**「受け入れられるお客様の量」**があります。

席数だけの話ではありません。

厨房設備、人員、仕込み量、提供時間、客席回転、レジ、洗い場、駐車場。

こうした店全体の処理能力によって、実際に受け入れられる客数は決まります。

だから私は、MEOの提案を聞きながら、

「もっと集客できるか?」

より先に、

「今の店は、あと何人のお客様を満足させられるのか?」

を考える必要があると感じました。

販促は大切です。

MEOも、SNSも、広告も、チラシも、店を成長させるための重要な手段です。

ただし、それらによって生まれたお客様を受け止める店側の準備ができているか。

ここが抜けると、集客の成功がそのまま経営の成功になるとは限りません。

今回の記事では、

「どうすればもっと集客できるか」ではなく、「集客した後まで店は耐えられるか」

という視点から、飲食店の販促と受け入れ能力について考えていきます。

この記事の内容を動画でもお話ししています。集客を増やす前に考えたい「店の受け入れ能力」について、実体験をもとに解説しています。


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この記事を書いた人 Wrote this article

新田 敏之

新田 敏之 RBR合同会社 統括 / 男性

RBR(Restaurant Business Reform)代表。 鉄板焼きの現場で25年。 これまで数多くの飲食店の立て直しを中心とした経営改善に携わり、売上改善、商品開発、人材育成、オペレーション構築、デリバリー事業の立ち上げなど、現場に入りながら支援を行ってきました。 現在は「ガブ飲み食堂」を運営しながら、主力商品の開発・ソースや商品の卸事業、デリバリーFC事業の展開、そして飲食店の経営改善支援を行っています。 このブログで発信するのは、机上の理論ではありません。 すべて現場で試し、失敗し、改善を繰り返してきた実践知です。 料理だけでは、お店は続きません。 利益が残る仕組み、人が育つ環境、お客様に選ばれ続ける理由。 私は、その「経営」を一人でも多くの飲食人に届けたいと考えています。 飲食店を増やしたいわけではありません。 利益が残る飲食店を、一店舗でも増やしたい。 その想いを胸に、今日も現場で挑戦を続けています。