
大手外食企業の戦略から、中小飲食店の未来を考える。
1.ニュースをニュースで終わらせてはいけない

「すかいらーくが資さんうどんを買収。」
このニュースを見て、
「へぇ、そうなんだ。」
で終わる人は多いでしょう。
しかし私は、
そこでは終わりません。
企業は数百億円というお金を、
感覚では使いません。
まして、すかいらーくのような上場企業が240億円規模の投資をする時は、必ずその先の10年、20年を見ています。
つまり、
ニュースの本質は、
「資さんうどんを買った。」
ではありません。
本当に見るべきなのは、
「なぜ今、このブランドだったのか。」
です。
飲食店経営では、
表面だけを見る癖が付くと危険です。
「あの店は立地がいい。」
「あの店は広告費が多い。」
「あの店は資本がある。」
そうやって結果だけを見る人は多い。
しかし、
経営は結果を見るものではありません。
意思決定を見るものです。
なぜその店はその価格なのか。
なぜその営業時間なのか。
なぜその立地なのか。
なぜその商品なのか。
そこまで考えて初めて、
経営が見えてきます。
私は普段から、
繁盛店へ行っても料理だけは見ません。
席の配置。
家族連れの導線。
子ども向けサービス。
駐車場。
メニュー構成。
スタッフ配置。
客層。
滞在時間。
すべてに
「なぜこうしたのか」
という理由を探します。
企業も同じです。
M&Aも同じです。
240億円というお金の裏には、
経営者が見ている未来があります。
だから私は、
ニュースを読む時も、
事実だけでは終わりません。
「何を買ったのか」
ではなく、
「なぜ今、それを買ったのか。」
ここにこそ、
飲食店経営者が学ぶべきヒントがあります。
そして今回の資さんうどんの買収には、
これからの外食産業が向かう方向を示す、
非常に重要なメッセージが隠されていると私は考えています。すかいらーく自身も、M&Aを成長戦略の柱と位置づけるだけでなく、地方ロードサイドの再構築や業態転換、セントラルキッチン・物流網との相乗効果まで見据えていることを公表しています。
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この記事を書いた人 Wrote this article
新田 敏之 RBR合同会社 統括 / 男性
RBR(Restaurant Business Reform)代表。 鉄板焼きの現場で25年。 これまで数多くの飲食店の立て直しを中心とした経営改善に携わり、売上改善、商品開発、人材育成、オペレーション構築、デリバリー事業の立ち上げなど、現場に入りながら支援を行ってきました。 現在は「ガブ飲み食堂」を運営しながら、主力商品の開発・ソースや商品の卸事業、デリバリーFC事業の展開、そして飲食店の経営改善支援を行っています。 このブログで発信するのは、机上の理論ではありません。 すべて現場で試し、失敗し、改善を繰り返してきた実践知です。 料理だけでは、お店は続きません。 利益が残る仕組み、人が育つ環境、お客様に選ばれ続ける理由。 私は、その「経営」を一人でも多くの飲食人に届けたいと考えています。 飲食店を増やしたいわけではありません。 利益が残る飲食店を、一店舗でも増やしたい。 その想いを胸に、今日も現場で挑戦を続けています。