
── 包丁一本で渡り歩け。会社に忠誠を誓うな。自分の人生に忠誠を誓え。
1.人生を経営するという発想

「将来は自分の店を持ちたい。」
飲食業界では、そんな言葉をよく耳にします。
経営者になりたい。
独立したい。
会社を作りたい。
もちろん、それは素晴らしい目標です。
しかし私は、その前に一つだけ考えてほしいことがあります。
あなたは、自分の人生を経営していますか。
店を経営するとは、
限られた資源を使い、未来を設計し、責任を持って選択し続けることです。
売上をどう作るのか。
利益をどう残すのか。
人をどう育てるのか。
未来のために、今日どんな判断をするのか。
それが経営です。
では、その考え方を、自分自身の人生にも向けているでしょうか。
時間をどう使うのか。
お金を何に使うのか。
健康をどう守るのか。
誰と付き合うのか。
どこで働くのか。
どんな能力を身につけるのか。
その一つひとつを、自分の意思で選んでいるでしょうか。
それとも、
「みんながそうしているから。」
「会社が決めたから。」
「辞めるのは申し訳ないから。」
そんな理由で、自分の人生の舵を誰かに預けてはいないでしょうか。
人生は、一度きりです。
だからこそ私は、
店を経営する前に、自分の人生を経営できる人になってほしいと思っています。
どんな環境で働くのか。
どんな人と出会うのか。
どんな価値観に囲まれて生きるのか。
それらは偶然ではなく、本来は自分で選び、責任を持つべき「経営判断」です。
店の利益を真剣に考える人ほど、
自分の人生という、たった一つしかない事業のことも真剣に考えてほしい。
私は、人生で最も重要な経営対象は、自分自身だと思っています。
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この記事を書いた人 Wrote this article
新田 敏之 RBR合同会社 統括 / 男性
RBR(Restaurant Business Reform)代表。 鉄板焼きの現場で25年。 これまで数多くの飲食店の立て直しを中心とした経営改善に携わり、売上改善、商品開発、人材育成、オペレーション構築、デリバリー事業の立ち上げなど、現場に入りながら支援を行ってきました。 現在は「ガブ飲み食堂」を運営しながら、主力商品の開発・ソースや商品の卸事業、デリバリーFC事業の展開、そして飲食店の経営改善支援を行っています。 このブログで発信するのは、机上の理論ではありません。 すべて現場で試し、失敗し、改善を繰り返してきた実践知です。 料理だけでは、お店は続きません。 利益が残る仕組み、人が育つ環境、お客様に選ばれ続ける理由。 私は、その「経営」を一人でも多くの飲食人に届けたいと考えています。 飲食店を増やしたいわけではありません。 利益が残る飲食店を、一店舗でも増やしたい。 その想いを胸に、今日も現場で挑戦を続けています。